LIVE REPORT BRATS No.5 [Milkyway] 2018.07.07
All photo by umihayato
BRATS 07/07 LIVE @ Milkyway
- SET LIST -
1.Anthem
2.Pain
3.脳内消去ゲーム
4.なかったこと
5.正当化プライドモンスター
6.解放セヨ
7.決まりごと
- - SET LIST -
- Anthem
- Pain
- 脳内消去ゲーム
- MC①
- なかったこと
- 正当化プライドモンスター
- MC②
- 解放セヨ
- 決まりごと
- 戦慄の25分
- BRATSのライブを見ていて最近感じること
MilkywayでのBRATSのライブレポになります。
今回のライブはINTERAGEの始動ライブのゲスト。(詳細は知らないがBaのあやが学校でお世話になっていた先輩が組んだバンドらしい)
一言で言えば「戦慄の25分」だった。
Anthem
今回のライブはオープニングのAnthemから完全に強烈だった。フロアは前のバンドの盛り上がりで暖気は十分。Anthemのイントロが流れても後ろを向いた3人はなかなか前を向かない。しかし切れのあるドラムのリズムとフロアのクラップが一体となり、そこにいつもより強烈なディストーションの効いた音圧が一段上がったHINAKOの荒削りなギターが空間を切り刻むように奏でられる。次の瞬間に3人が一斉にこちらを向き戦闘開始だ。ヴォーカルの黒宮れいの一段とドスの効いた歌声がライブハウスを支配する。いつもなら「ジャンプ!!ジャンプ!!」としか煽らない黒宮れいだがこの日は違った。「飛べ!!飛べ!!!!」と何度も煽られたフロアは皆一様に最高の笑顔で身をくねらせ頭を振り、髪を振り乱しながらジャンプしていた。この時点で完全にテンションは加熱する一方だ。(あと黒宮れいがこの時に長文で煽ってたけど「こんどのXXXXはXXXXXで飛ぶぞ〜!!!」しか聞き取れなかった!)
そしてライブを重ねていく度に細かな進化や変化があるのがBRATSのライブのすごいところなのだが、今回のAnthemでは「アウア、ア、ア、ア、ア、アウア!」の時にギターでメロディを被せてきてたのが最高にかっこよくって、overtureとして極上に仕上がっていた。オープニングだけで沸きに沸かせるキレのいいリズムとパーティ感あふれるステージング!これがBRATSのライブなんだとみるみる一体感を高めていく!フロア全体でする盛大なジャンプアップが楽しいし最高だ!
Pain
畳み掛けるようにPainへ!作詞を黒宮れい自身が手がけた曲。感情を剥き出しにしながら世界に挑んでいく彼女の捨て身ともいえる魂の言葉が、歌声が垂直に脳天に落ちてくるような感覚を味わった。この曲が会場の全ての人の闘志に火を点けたかのようだった!わずか2曲でこの夜の完勝を確信してしまった。
脳内消去ゲーム
そして脳内消去ゲーム!すでにオーディエンスも気合十分。いつもこの曲ではれいが「一緒に歌おうぜ!!」って感じで「人の言うことばっか聞いて〜 Say!!!!」って笑いながらマイクを向けてくるのを過去のライブで経験して知っているファンは皆、精一杯声を張り上げる!最前にいた女の子はこの時にれいに頭を抱え込まれ一緒に歌うというにわかには信じられないような光景がちょうど二列目にいた私の目の前で繰り広げられていた。
その自由すぎる黒宮れいのライブパフォーマンスは彼女の底知れない可能性を感じるには十分すぎたし、見るからに絶好調なはしゃぎっぷりが最高だった。(ライブが終わった時に「ねえ!あの時何が起きてたの??」って聞いても完全に放心状態の彼女の顔は今でも忘れないw)
いや〜今日はやばかったありえんやばかったほんとに凄かった超よかった
— おめぐ (@rei__chan_chu) July 7, 2018
マイク向けてくれたり首掴まれておでこくっつけて歌ったんだよ?!まあ涙出たよねやべえよお生きれる超生きれる
しかも、最後まで残ってたらな、れい居てな、一緒にライブ見たんだよ😢いろいろ話したもーーーーーーーーだいしゅき
MC①
「今日はINTERAGEさん呼んで頂いてありがとうございます!今日初めましての人が多いと思うんですけど一緒に盛り上がって頂けたら嬉しいです。よろしくお願いします。BRATSは7月25日にアルバムがでます。それでは次の曲聞いてください、なかったこと」
れいのコメントが終わる度に起こるファンの過剰とも言える歓声が今日のライブの異常に高いテンションをさらに盛り上げる。心なしかMCがいつもより勢いがあったように感じる。
なかったこと
前回のやついフェスで突然復活した曲のなかったことが今回もセトリに入ってた。MCを聞いて底抜けに楽しそうなオーディエンスたちはイントロから煽られるまでもなく腕を大きく振りながら「おい!おい!おい!」と勢いのままに高揚感の彼方へとさらにテンションを押し上げていく!この時点で思わず笑っちゃうくらいとんでもなくカオティックな熱量!いきなり超弩級の熱気を生み出していた。
正当化プライドモンスター
そして正当化プライドモンスターへ!ステージで叫び上げる黒宮れいの声は鬼気迫るテンションに満ちている。最高にかっこいいドラムス、そしてそのリズムにグイグイと引っ張られるように全ての音がそのテンションに応える!「あたま!!!」という黒宮れいの絶叫を合図にフロアもステージ上の演者も一斉に狂乱のようにヘドバンを決める様は圧巻だしそれが最高に気持ちいい。黒宮れいの口から紅蓮の炎が吐き出されているのか!と思うほどの歌声でオーディエンスの身体も魂も完全にその炎で燃え上がってしまっていた。彼女の歌声がロックの戦場へとMilkywayを丸ごと叩き込んだ。
MC②
歌い終わり大きく息を切らせながら、でもいつもより楽しそうに告知をする。「BRATSは7月8月はライブが多いので気になった方は公式のホームページなどでチェックしてみてください!ラスト2曲行きます!解放セヨ」
切らせた息を整えることなくすぐさま解放セヨへ
解放セヨ
もうオーディエンスはわかっている。みんな黒宮れいと共に「Oh!Oh!Oh!」って歌えることを。「歌え!!」って煽られる前に歌う、歌いたいんだって意思が表情になってしまう、思いがけず右手の拳を突き上げてしまう、自然と声を荒げてしまう。それを感じた黒宮れいは一人一人の顔を確認するように丁寧にレスを送りながら本当に嬉しそうに歌っていた。そして、時折まだ歌うのを躊躇してしまう人に向かって「はい、歌って!!」と親しげに呼びかけるのだ。するとどうだろう、れいの呼びかけが呼び水になってより一層大きなうねりとなったオーディエンスの叫び声がステージを飲み込み一つになろうとする。
アーティストとファンの絆をより強いものとしていく。最高。解放セヨに巻き起こるシンガロング!それを体験してしまった今、アルバムが発売されたらみんながそれぞれ好きなフレーズを覚えて共に歌う姿を容易に想像できるしそんな光景が近い将来、7月25日以降見られるかもしれないと思うとゾクゾクしてくる。
黒宮れいがアイドルをやめて生まれ変わったBRATSで最初に作られた曲だからか黒宮れいのその生き様と覚悟を、その当時生まれた数多くの悲しみや苦悩に対する一つの答えを、今日のこの曲の熾烈なアクトがすべて物語っていた。
決まりごと
あやのベースがひたひたと身を隠すようにしかしその存在感は暗殺者が心の奥底に秘めた殺気を決して悟られないようにしながらターゲットを狙う時のように迫ってくる。その音は最後の曲で全てを巻き込むダイナミックなパフォーマンスへの布石。BRATSのライブの最後はいつもこの曲だ。そして放たれる「ラスト、きまりごとうおおおおお〜!!!」という黒宮れいのこの曲名の特徴的な言い方はいつでも最高だ。オーディエンスもラストの曲に全てをかけて声を張り上げる!聴く人のすべての鬱屈を溶かしていくような解放的なメロディ!!BRATSのライブはラストの決まりごとで極点を迎えるのだが、それがわかっていても今日のライブでのその破壊力に誰もが驚嘆を禁じ得なかったはずだ!
そしてこの日のライブ前に、黒宮れいは次のようなツイートをしていた。
今日も誰かの何かが終わったり、誰かの何かが今日からやっと始まったりしていて当たり前なんて何処にも無いんだよなー私も私の今日を大切してあげたい、君はどうー?
— 黒宮れい (@rei_Neverland) July 7, 2018
一回しかねえんだよ。今日は一回しかねえんだよ。変わらない日常なんてない、変わらない世界なんてない、今しかない。今生きている瞬間が全てだからさ。だから最高のライブをやって最高の空間を作っていく!!!!
(こんなこと全然言ってないけれど)
そんな強い思いが、確かにそこに懸ける強い思いが今日のBRATSのライブから感じることができたし伝わってきた。それは「勢い」とか「気概」という概念をそのままライブにしたかのよう。
そんなBRATSのライブを是非ダイレクトに体感してみて欲しい。
戦慄の25分
7月25日のアルバムリリースの前と後では気持ちは全然違うと思う。つまり8月に予定されているワンマンライブのゲネともいえるアルバム再現ライブとゲストで呼ばれた今回の対バンとではセットリストは当然のこと、戦い方も体力配分も違うはずだ。なのに、このクオリティである。勢いに乗った時の黒宮れいは手がつけられない。しかし逆に言えば勢いに乗れないときは‥
経験を積むことでアベレージは上がっていくだろう。もしかしたらそういうところもこれからの課題の一つなのかもしれない。
BRATSのライブを見ていて最近感じること
アイドルをやめて何を見て何を考えたのか、そもそも何を求めていたのか、ということ。そんなことは彼女以外にわかる訳がないがそれでもなおライブを見ると考えざるを得ない。なぜなら黒宮れい自身がそれを自覚していない限り何も「見つける」ことはできないだろうし、見つけることができたからこそ今の黒宮れいがいるのだから。
黒宮れいの「加工」されていない生の言葉。決して聞き逃すことのできない一つ一つの言葉は多くの示唆を含んでいる。だからBRATSの歌を聞いていると黒宮れいの言葉の重さに打たれると同時にこちらの甘さを責められるように感じる時があり、その意味ではライブ後の余韻としては少々つらい時もある。
しかしアルバムが発売されて歌詞カードを目の前にした時、何度問うても何度考えても歌詞の全貌はきっと掴めないのだと思う。解き明かせない謎だからこそ人は黒宮れいにとらわれ、惑わされ、依存するのかもしれない。
速い言葉は飛躍する感興を呼ぶし遅い言葉は冗長だから深遠な思想を語るに適している。望ましい言葉の速度に決まりはないけれど、黒宮れいの歌うどの歌も言葉の速度に関わらずBRATSのサウンドはどれもアクティブで刺激的だ。それを一本調子だと切り捨ててしまえばそれまでだが、あえて貫くそのスタイルから見えてくるものは何かと考えた時に、やはり黒宮れいの気持ちが自分の生きた時代を刻印するように歌詞に込められているからではないかと考えてしまう。
疾走と停滞、大胆と小心、怒りと悲しみといった一見相反する要素や感情がその言葉たちを通過する。個人的な抒情にこだわり逡巡しながら世界を掘り下げていくのが今の黒宮れいの姿なのかもしれないと。
※なおアルバム発売にあたってメンバーのロングインタビューがこちらに掲載されています。BRATSの世界観、普段なかなか聞くことのできない貴重なインタビュ ーになっています。
LIVE REPORT BRATS No.4 [VERSUS 2] 2018.06.10
All photo by umihayato
06/10 @ “VERSUS 2” - SET LIST -
1. Anthem
2. 正当化プライドモンスター
3. なかったこと
4. アイニコイヨ
5. 脳内消去ゲーム
6. Pain
7. Lost Place
8. 解放セヨ
9. 決まりごと
- encore-
10.Big Bad World
ほぼ1年ぶりのブログ更新でどうやって書き出したらいいのかもわからないほど。
でもそうせざるをえないくらい先日のBRATSのライブは素晴らしかったし、様々な局面があってブログを書かざるを得ないと思ったので書きます。
開演前の様子
VERSUSはBRATSの主催ライブで今回は二回目。
一回目は渋谷のTAKEOFF 7で行われた。(そのライブのレポートも記憶があるうちに少しでも書きたいな。)
この日はあいにくの雨。会場のチェルシーホテルの前の歩道は傘をさす多くのファンで埋め尽くされていた。このビルにはチェルシーホテルの他にSTARLOUNGE,MilkyWayといったライブハウスが入居していて同時刻に行われるライブにきたファンでごった返していた。
開場の17:30になると整列などはせず前回のVERSUS1の会場限定の手売りチケットから整理番号順でスタッフが呼び出していく。BRATSを最前で観れるからか呼び出された人たちの表情はいつにもまして楽しそうで、やはり黒宮れいのパフォーマンスを目の前に何に邪魔されないで観れるというのは嬉しいよな〜。なんて思いながら地下一階の会場へと降りていく。入り口で1Drink500円(600円に値上がりしているライブハウスが多い中ここはまだ500円だった)を支払い、恒例の「お目当のバンドは?」というに質問に「BRATSで!」といつものように答えドリンクチケットの白いギターピックを貰い少し薄暗いライブハウスの中へ入る。CHELSEA HOTELは縦に長いライブハウスでステージは若干高めでフロアは中心から一段高くなっているので後方からも観やすそうな印象。
雨なので客脚が遠のくかと心配はあったが開演時間になりトッパーのコトフルになるとフロアはほぼ埋まっていた。前回のVERSUSでもそうだったがBRATSの主催イベに呼ばれるどのバンドも基本勢いがあって実力派揃い。今回の対バン相手もBRATSとは音楽性は異なるものの経験値では圧倒的にBRATSよりも格上のバンドでパフォーマンスは素晴らしかった。コトフルの熱いライブは素直に楽しかったし、羊文学は下北沢サウンドクルージングで観たときの衝撃そのままでこのバンドはきっとこのまま上にいきそうな予感が強く感じられた。
今回の対バンが実現した理由の一つでもある羊のヴォーカルの塩塚モエカとBRATSのHINAKOが同校だったことを塩塚モエカはMCでHINAKOとの思い出話をはじめ一緒にやったバンド「インダス文明」でのライブの思い出話を中心に大いに盛り上がりを見せた。
そのことについてHINAKOはライブ終了後にこのようなツイートをしている。
あの頃の出会いに感謝してる
— ひなこ (@HINAKO146G) June 10, 2018
これからもずっと、
人との繋がりを大切に生きて行こう
羊文学の曲で私は“雨”という曲が好きなんだけど今回のライブで一番印象に残った曲は“踊らない” だったしやっぱりライブに行くとアーティストのその時のフィーリングがダイレクトに伝わってくる。対バンにはこのように新しいバンドとの出会いがあるのも大きな魅力なのだと改めて思った。あらためて素晴らしいバンドと出会わせてくれたBRATSに感謝!
羊文学のライブが終わって客電が点灯したので周りをあらためて見回してみると会場にはサウンドクルージングで見かけたファンの方々をはじめ、いつものメンツもいたし、お久しぶりの人もいたし、話してみて初めてBRATSのライブにきました!という人も多くいた印象で少しずつ幅広い世代に拡大されてきたのを実感できて嬉しかった。
その中のファンの方と話してて「実は10月28日の恵比寿リキッドルームでのLADYBABYのライブで初めてれいちゃんを見て、その存在感に圧倒されて今日やっと来れました。」といってくれてて「あの時は二人でしたけど、役者が違うんで仕方ないんですけどもう一人の子はれいちゃんと同じステージに立ってるけど全部持ってかれてて可哀想だなって思いながら見てました」と言っていて、うーーーん、そういう風な感想は初めて聞いたので新鮮に感じた。(これはあちらに伝わるとアレなので内緒にしておいて)
開演して直ぐは時間が早かったせいもあってフロア後方は人がまばらな感じだったけれど、BRATSが始まる時間帯になるとほぼほぼフロアはいい感じに埋め尽くされてきて、最近じゃ一番の動員だったような気がする。
今日はどんなセトリなのか、嫌が応にもフロアの期待は高まっていた。それは前日にれいちゃんがツイートしたこの意味深な言葉も追い討ちをかけているかもしれない。
せっかくなんだし69しよーぜ
— 黒宮れい (@rei_Neverland) June 9, 2018
ライブスタート
“Anthem”からスタート。オーディエンスのクラップとミニマルミュージックのようにパターン化された音型を反復させるAnthemの爆音が入り混じってBRATSのライブが始まった。その瞬間解き放たれる黒宮れいのヴォーカル。力強いいつものフレーズが音の洪水の中から突き抜けてオーディエンスへと突き刺さる。
それを聞いて今日の喉の調子は絶好調のように感じた。
黒宮れいの放つ「ジャンプ!!!」の掛け声に合わせてフロアが一斉にジャンプする様は圧巻で皆楽しそうに両手をあげて、身を捩らせながら飛んでいる。
何よりステージ上の3人が黒宮れいを中心に楽しそうにぴょんぴょん飛び跳ねているのだからファンが楽しくないわけがない。
from Backstage
— BRATS official_JP (@brats_official) May 7, 2018
HUG ROCK FES 2018
05/03/2018
"Anthem"#BRATS#黒宮れい#黒宮あや#HINAKO pic.twitter.com/0rxQPePz29
「こんばんは、BRATSです」といういつもの挨拶からの間髪入れずに“正当化プライドモンスター”の鋭利なギターリフが弾かれる。
ギターの音はその曲を印象つける大切な要素で“正当化プライドモンスター”はいつももっと軽やかなフレーズの印象だったが今日のそれは歪みががった音でいつもよりちょっとだけ歪みが大きくて重かったように聞こえたのはセッティングの関係か。中音から高音へとヴォーカルが気持ちよく伸びていく中、「いくぜ!!!!!!」の煽りに「後のことは知らねぇ!」と言わんばかりに全力で腕を振り、おい!おい!!の大合唱で応えるオーディエンス!
完全にライブ開始早々からテンションがフルテン状態!
そして次の曲はまさかの“なかったこと”。
これ超レア曲。
歌詞の内容が際どいから絶対に封印された発禁の曲だと思ってたので(アルバムにもクレジットがないので)驚きだったしそういう意味では初っ端から「ミラクル」が起きてしまった。
いろいろあった活休前からBRATSを追いかけてたファンの中にはきっと、私を含め何人かの人は目に涙を浮かべたような気がする。それは「やっと会えたなぁ」と言ったような、どこか懐古的な感動のようなものだったかもしれないけれど。
MCではせいせいしたようにリラックスした表情と嬉しそうな声で笑いながら「こんにちはBRATSで〜〜す」と語尾を伸ばした素顔の黒宮れい。
でも直ぐに次の曲をやりたくてしょうがないのか瞬間のMC。思わず「はやっ」って声が聞こえてくるが、フロアも同じ気持ちなのだろう、いまかいまかと爆音を待ち構えている。
“アイニコイヨ”から“脳内消去ゲーム”のシングル2曲の順番は3月の大阪で復活ライブから数えると4回目で、特に脳内消去ゲームでのオーディエンスとの掛け合いはいつにも増して激しくて「聞こえるように噂して〜」でマイクを客席にむけながら「セイ!!!!」というフレーズは獰猛な勢いの中で一層凄みを増してオーディエンスに迫っていった。
「7月25日に初アルバムが出ます!この間やっと作り終えてめちゃめちゃ長い制作期間だったんですけどMVもコンセプトも一から作ったので楽しみにしていてください!」って本当に嬉しそうに報告する笑顔の黒宮れい。プロデューサーの森本さんは完成の日に次のようなツイートをしていることからも本当に異例の制作期間の長さだったのだろう。
今日音源データ、映像データ、アートワークなどを全て納入完了し、これで本当に制作完了で、いわば今日が真の完成日。あとはパッケージが届くのを待つ。制作スタッフの皆さんも最後まで本当にありがとうございました。あーほっとした。
— YUJI MORIMOTO (@Hi_En_YUJI) June 8, 2018
なんだか制作期間だけ見ると外タレかよ、な長さ、、、笑#BRATS
続く“Pain”ではHINAKOが髪を振り乱しながら激しいプレイを見せる傍らで、黒宮れいが丁寧に感情を込めてゆくスリリングなステージで一瞬たりとも目を離すことができない。
“Lost Place”では自分の心を抉りながら、かたちのない感情に名前を与えるように紡いだ彼女自身の作詞から繰り出されるフレーズの一つ一つ。それに決して執着することもなく、しかし一つも捨てることもなく毅然と向き合ってきた黒宮れいの成長した姿が美しく眩しすぎた。間奏の時に不意に後を向いて突然絶叫したあの声の鬼気迫る感情の発露は私の背筋を凍らせるには十分すぎたしそこに込めた彼女のギリギリの感情、さまざまな感情が爆風の如く体と心を吹き抜ける。圧巻のアクト。
そして一瞬の新アルバムのMC。決して饒舌ではない黒宮れいだけに、話題はあまり続かない。「ラスト2曲行きます!」と、すぐにライブは再開された。
ビートをザクザクとギターで刻む中、右手を突き上げながら熱唱した“解放セヨ”。右手の拳を強く握りしめ突き上げながら歌う姿はレ
全身を痛いくらいに刺激する爆音の向こう側からグッと来るメロディが迫ってくる“決まりごと”。BRATSのどのライブもラストは絶対にこの曲。ライブの終盤、全身の熱量を絞り出すようにして突き上げるその凄絶な姿、あやの熱く沸き立たせていくベースが素晴らしすぎてこのまま無限のサイクルで聞いて居たかった。
こうして本編のライブは終了した。
しかしメンバーがステージからはけても拍手は鳴り止まない。
アンコールに応えるために出てきた黒宮れいが嬉しそうに裏話を話す。
「今日は主催なので尺が45分のところ35分と勘違いしてしまって、32分のセトリを組んで時間がめっちゃ余ったので一曲歌って帰りたいと思います〜」(場内爆笑)
そして、アンコールでは“Big Bad World”が。今はバラードは歌いたくない、全力で駆け抜けたいと言っていた黒宮れいが妥協できるギリギリのミドルバラードなのだろうか。
スタンドマイクをしっかりと握り微動だにしないで前を見据えて、人を殺しそうな目でとにかく精一杯の力を振り絞る。これでもかとぶつけてくる。どこにそんな力が残っていたのかと思うほど。
いつも思うのだがBRATSのライブはほとんど間断なく、「体力配分って何ですか?」みたいな勢いで猛烈なナンバーを次々に畳み掛けてくる。特に今回のVERSUS 2は発表されている曲10曲全ての楽曲を並べて攻撃力の高い順に選んだみたいな、ものすごいセットリストだったし、そんな意気込みのこもったライブだったように思う。
アーティストは、ただでさえ会場ごとの音作りなど環境の変化に対応していかなければならず、体調管理も大変だと思うし、復活後の手探りのような状態で重ねてきた荒業のようなライブも少しづつ納得のいくステージになってきたのか最近の黒宮れいはライブでだいぶ笑顔が見られるようになってきたしリラックスできているようにも見える。
BRATSで歌う黒宮れいを見て思うこと
それはなお諍う姿、生々しい生きザマをこれでもかと感情とともに言葉に
死ぬ気で好きな音楽をこれからもずっと歌い続けるし作り続けるし、遺す。
— 黒宮れい (@rei_Neverland) February 27, 2018
彼等に奪われても剥がされても、それでも剥がれ落ちない何かを既に私達は手にしている。それは目には見えない物かもしれないけど。いつか必ず証明する
今、黒宮れいには届けたいメッセージがあるのだと思う。そのために選択したBRATSは刺激的なサウンドを生み出し、彼女の紡ぐ歌詞は同性にこそ届くものだし、同世代の女子に好かれる彼女は本当にかっこいい。
反骨精神剥き出しの今回のステージ、復讐はまた一歩進んだのだろうか。
— 黒宮れい (@rei_Neverland) June 16, 2018
LIVE REPORT BRATS No.3【新宿 JAM FES 2017】
うーん、、最高!!その先の未来を見せてほしいと思ったパワフルなステージ!
BRATS !
— ぴろしき (@brats_piroshiki) 2017年5月5日
目撃者!
全てに感謝! pic.twitter.com/CaKxiLOxta
復活したBRATSの3回目のライブになる新宿JAM FES 2017。前回BRATSが出演させて頂いた渋谷ハグロックはカテゴリー的にどちらかというと、というより完全にシンガーソングライターがメインだったのに対して、新宿JAM FES 2017はバンドがメインのサーキットフェス。しかも8日間の開催日程中2000円で何回でもいつでもいけるという完全に頭がおかしい(褒めてます)フェス。しかし、日本全国から有名無名に関わらず見応えのあるバンドが集まってきてて、自分もBRATSがお目当てだったにも関わらずちょっと気になるバンドを見に行ったら思いがけずに良いバンドに出会えたりして、これがフェスの魅力だよな〜って実感。
会場に5時間前についたのは他でもない、BRATSのステージを最前で見たいから。他に女性がもう一人自分より前についていてなんかとってもうれしかったな。自分は直接ステージに立つわけじゃないけど嬉しかったw
このライブの全体的な印象としては、とにかく「楽しかった!」の一語に尽きる。ただもう少し詳しく述べれば、魂を揺さぶる歌を歌う黒宮れいの“いま”が全開だったということ。
フロアは過去2回のライブの評判を聞いたロックファンの方々だったり、LADYBABYから駆けつけた数多くのファンで見事なまでに満員に。渋谷のようにサウンドチェックが目の前で行われるのを見ながら、今日のライブの期待に胸を踊らせていた。ハグロックの渋谷WWWと違ってステージとフロアを仕切る柵はなくてありえない近さでのライブ。「もう現実なのかわからないです〜」「本当に信じられないよね!」などとみんなで楽しく話しながら待つ。あや(Ba/Cho)、ひなこ(Gt/Cho)の楽しそうにセッティングをする様子は演奏が始まる前からワクワク感を大いに煽ってくれた。
ライブが始まる。 上手から登場した黒宮れいの表情はめちゃくちゃクールだ。“Anthem”に続く曲は過去2回のライブと違って“正当化プライドモンスター”から華々しくスタート。過去2回のライブのあのセットリストにこそ意味が込められていると思っていたからちょっと驚いたのだが、ライブ終盤にしか聞けないと思っていたあのダークで美しい旋律がライブの起爆剤となって猛烈なドライブ感と盛り上がりを生んだに違いないのだろう。いきなりNINE SPICEの空間に黒宮れいの歌声が狂おしく響き渡っていく。フロアがグラグラ揺れるくらいに「Ah-Ah-Ah-Ah-Ah-Ah」のパートでオーディエンスとのアンサンブルが最高に決まった“脳内消去ゲーム” を目の当たりにして、つまりステージとフロアが「共鳴」した瞬間にロック・バンドとしてのBRATSの進化と強度を誰もが感じずにはいられなかったはず。そのキャリアを考えればこの2曲で場内に熱狂を満たした黒宮れいの歌声とオーディエンスの雄叫びの熱狂は間違いなく日本で1番、いやもう宇宙で1番だった。そしてMC*1で矢継ぎ早にCDリリース情報を告知し終えるとすぐさま“Pain"へ。この曲はメロディと言葉がとにかく強い。その強さは、これまでの黒宮れいが持っていた才能やスキルの中から生まれたような類いのものではないような。もっと未来の先にある、彼女の大きな強さだったり美しさだったりを予感する、そんなメロディと言葉に心を奪われっぱなしになってしまうのだ。そしてBRATS復活の狼煙をあげた代表曲でメロディそのものが持っているせつなさが何度聴いても何度観ても、本当にいいなあと思う“アイニコイヨ”では音源があるからこそヴォーカルラインのちょっとしたアレンジなどに気がつくと「にやり」としてしまうし、だからこそライブは楽しいしかっこいいのだ。そんな日常を忘れ熱狂へと導いてくれた時間はあっという間に過ぎ去ってしまい最後の曲の“決まりごと”へ。本当にライブの最後にこの曲ではアッパーな高揚感で、ブレーキが壊れたかのようなビートでそれこそ“アイニコイヨ”を躍動感で上書きするかのように、脇目も振らずに狂騒の彼方へただ一点を目がけて爆走するかの如く、圧巻のアンサンブルをこれでもかとぶつけてくる。最後は一糸乱れぬ4人のパワフルなプレイで幕を閉じた。
自分の立ち位置のせいかもしれないし、ライブハウスの特性で思い過ごしだと思うがこの日は、自分がこれまで観てきたBRATSのライブのアベレージに比べると、PAの出音があまりいい方ではなかったように感じたし、LADYBABYのネオ・ダダイズム・パレードでの素晴らしいパフォーマンスをたった2日前に見せてくれ、回復までの時間が短かったであろう黒宮れいの喉はやはり絶好調ではなかったのかもしれない、だからちょっと声がつぶれ気味だったように感じたのだがでも、そういう細かいことはどうでもよくなるくらい、逆に3人の思いやテンションがガツンと前に出た素晴らしいライブだった。高ぶった感情をオーディエンスと向き合う為に片足を大きく前に一歩踏み出しガッとモニタースピーカーにのせた脚に力点を置き、振り乱した髪を無造作にかき上げながら、フロアを見渡し時折オーディエンスに不敵な笑みを見せ歌う黒宮れいの姿は本当にめちゃめちゃかっこいいし、それはアイドルの黒宮れいでは見ることのできない魅力だろう。そして、ライブ中にヘドバンかましていると何度ネックにぶつかりそうになったかわからないくらい曲中に前に出てきて演奏してくれてこれでもかと煽ってくれたあや、ひなこも最高だった。
ありがとうございました🌹
— 黒宮あや (@Aya_brats) 2017年5月5日
次は6月のキャンペーンで…🖤🦋 pic.twitter.com/fQWJrSsKHU
楽曲の持つソリッドに研ぎ澄まされた突破力のあるBRTASのサウンドはもはやあや(Ba/Cho)、ひなこ(Gt/Cho)、ぴろしき(Dr)という「この3人だから鳴らせる躍動感」につきると思うし、そして盤石にして心強い後方射撃を得て、黒宮れいはいつにもまして伸びやかに躍動していて、繰り返しになるが2日前のLADYBABYのライブの疲れを物ともせず高らかに感情とバイタリティに満ちた歌声を響かせていた。そんなBRATSの逞しさや生命感溢れるライブをリアルに体験できたことが、 そしてステージ上の黒宮れいのバンドは楽しい!という多幸感そのものが、一方でそれらはまさにBRATSとLADYBABYというパラレルキャリアをパワフルに爆進している黒宮れいの「いま」の全開なのでありそれがマジで最高だった。だから僕らは毎回のように彼女のライブに通ってしまうのだろう。(これからリリースキャンペーンに参加予定の皆さん、思う存分楽しも〜)
セトリを変えたことで途方もないドライブ感と熱量が生まれた今回のライブ。メンバーたちは勿論、観客の表情も心底満足。つまり誰も彼もがまさしく完全燃焼したライブであった。
BRATS 5/5『JAM FES 2017』
— BRATS official_JP (@brats_official) 2017年5月6日
@新宿NINE SPICES
- SET LIST -
1.Anthem -Introduction -
2.正当化プライドモンスター
3.脳内消去ゲーム
4.Pain
5.アイニコイヨ
6.決まりごと
LIVE REPORT BRATS No.2【HUGロックフェス】
未だに興奮冷めやらぬライブパフォーマンス。
BRATS
— ぴろしき (@brats_piroshiki) 2017年4月30日
ハグロック pic.twitter.com/R638mMPvPZ
産声をあげたBRTASの二回目のライブが行われる渋谷のライブハウス群を会場とするサーキットフェス、HUG ROCKフェス。女性シンガーソングライターがメインであるこのフェスにガールズロックバンドBRATSが出演した。先日池袋ROSAで行われたBRATSの復活ライブで虜になってしまってその姿をもっとしっかりと目に焼き付けたい熱狂的なファンがWWWの開場時間13:30の1時間も前に列をなす。BRATSの出番は15:30にもかかわらずだ。中には池袋ROSAに参戦できなかったため名古屋からBRATSのライブの為だけに駆けつけたファンの姿も。彼らはWWWの2柵前に陣取りコバルトブルーの今は貴重となったBratsタオルを柵にかけTシャツを着て出番を待っている光景を見て、本当にみんなが待ちに待ってたBRATSの復活なんだなと実感。
転換中のバンドリハも体験することができるフェスは復活間もないBRATSの少ないライブの数を考えればとても貴重な機会だ。BRATSの出番の為に開場から駆けつけたファンだけではなく、黒宮れい(Vo)の名前をどこかで聞いて「どれ、お手並み拝見といくか」物見雄山的に他の会場から回すシンガーソングライターのファンの人たちがWWWに続々と集まる中にサウンドチェックは淡々と進む。その姿はまさに儀式だ。打ち鳴らされるぴろしきさん(Dr)のドラムを聞くと会場の静けさとの対比がより一層鮮明になり場内の空気がピーンと張り詰め緊張感が一気に高まる。それを最前の柵にもたれ背中に感じながらサウンドチェックの様子を眺める時間はライブに向かう至福の時間だ。キックの心地よいリズムを全身で浴びながら安心感を味わう中で、あや(Ba/Cho)、ひなこ(Gt/Cho)がエフェクターボードを丁寧にステージに置く姿を見る。アンプのチャンネルを確認してボリュームとゲイン、イコライザーなどのダイヤルを調整、ドラムに合わせてギター、ベースの弦を弾くともうそこはいつものBRATSサウンドが広がり、いやが応にもテンションが高まってくる。きたきたきた!!!という感じだ。そしてもう一つ。多くのバンドがリハの時は自らがステージに立ちPAさんとセッティングを行う。「もう少し返しを大きくしてもらっていいですか?」などライブ中に普段は見ることのできないプレイヤーたちのその光景を見るだけでもワクワクしてくるものだが、BRATSのヴォーカル、黒宮れいの場合は少し違う。専属のスタッフがマイクテスト、返しの調整等を行い決して直前のサウンドチェックに本人が出てくることはないのだ。そこから垣間見えるBRATSチームの本気度、スタッフも演者本人たちのかけている熱量、決して妥協しない常にベストパフォーマンスを心がけオーディエンスに最高のエクスペリエンスをという思いを汲み取ることができると言ったら大げさだろうか。しかしフロアから見るスタッフの真摯なプロとしての動きや視線を見ればそう思わざるを得ない。そしてセッティング中の真剣な表情のあや、ひなこが時折見せる屈託のない笑顔が、つまりドラムの爆音が響くステージ上で垣間見えるかわいい女の子の表情からは想像もできないこの後のハードでダイナミックなプレイとのギャップもBRATSの魅力の一つだろう。
開演時間が刻一刻と近づいてくる。今日は一体どんな世界を見せてくれるのだろうかという期待に溢れる中、ベース、ギター、ドラムの3人がステージから捌けないままフロアの照明が落ちる。まず驚かされたのは復活ライブの時には完全にカラオケだったオープニングSEがシンセストリングスの打ち込み以外が生演奏になっていたことだ。それも完璧なシーケンスで。つまり復活ライブの時にはオープニングSEに合わせて演者が登場したのだが、今回のライブではそれが生演奏になっていたのだ。黒宮れいが登場してマイクの前に立つ。もしやと思ったがヴォーカルを乗せてきた瞬間、鳥肌が抑えられない。単なるオープニングSEと思われていた曲がAnthemという楽曲だったのだ。そして発せられる「こんにちは、BRATSです。」の一言。その一言で全てが伝わったかのようにフロアから歓声が起こる。そして間髪入れずに“アイニコイヨ”の重厚かつ重低音なバンドアンサンブルが痛烈に鳴り響き、否応にもテンションがマックスまで跳ね上がる。強烈で響きわたるヴォーカルと爆音の勢いにフロアは圧倒され、演奏が終わった時点でその場にいる誰一人として声を発するばかりか拍手さえ起きない。まさかの無音。ただただBRATSの尋常じゃない気合の入り方に脳天をかち割られ、立ち尽くすことしかできないといった光景だ。そんなことには全く気にかけずに畳み掛けるように次の曲の“なかったこと”へとなだれ込んでいく。そこには復活後2回目の「迷い」とか「様子見」といったような意識は全くない。一心不乱にエネルギーをぶつけてくる4人。黒宮れいのすべての物をなぎ倒していくような凄まじい牽引力に完全に押し切られてしまっていた。この曲が終わりここでやっと我に帰ったオーディエンスから割れんばかりの喝采と雄叫びがフロアに響き渡る。しかし余韻なんかいらないとまでに吹き出る汗と高揚感に呼応するように繰り出される“脳内消去ゲーム”の鋭く刻まれたビートがオーディエンスに突き刺さる。ここで彼女自身が“脳内消去ゲーム”について「あらま!JAPAN」のインタビュー*1で語っているのを引用しておく。
"脳内消去ゲーム"は他のBRATSの曲とはまったく違っていますが、これまでのところBRATSのもっとも強くて正直な表現です。
(Rei: It’s not like “Nounai Shoukyo Game” is really different from other BRATS songs, but it’s the strongest and most honest expression of BRATS so far)
さらに続けてインタビューではこのように語っている。
私の音楽は「現実の10代の女の子たちの現実だよ」と言っているような気がする。
(Rei: I feel that our music says, “Look, this is the reality for current teenage girls.”)
「10代の女の子たちの現実」と言い切るBRATSの楽曲群の中でも脳内消去ゲームの過去を消すという内容の歌詞はひときわ黒宮れい自身に近い感覚なのかもしれない。
そして。
「IDOL AND READ 009」のインタビュー*2では次のように語っている。
「過去とかどうでもいい。みんな過去にとらわれすぎ。大事なのは今じゃないですか。」
れいは昔から芸能活動をしていたけど、それを下に見てた人への復讐行為なんですよ。「こいつはもうダメだ」とか言われてたから、「絶対見返してやろう」と、いい意味で社会に復讐してるんです。
この記事を読んだ後で改めてライブでこの曲を聞くとまざまざと感じてしまう。それは己の中に巣食う感情を、激しさを極めたBRATSのサウンドで放出すること、そしてさらに得体の知れない負のパワーがふつふつと沸き起こり、次のライブの原動力となるというような。特にこの曲は彼女自身の言葉と重なるのか心の底から轟く絶叫に魂を揺さぶられ、恐るべき気迫でステージが展開されていく。エモーショナルなサビが文字通り脳内に鳴り響く“脳内消去ゲーム”が描く、目も眩むほどの黒宮れいの闇と光のコントラスト。その強烈すぎるパフォーマンスを超至近距離で味わうことができるなんてとんでもないことなのだ。相当youtubeで音源を聴き込んできたであろう一糸乱れぬコールをかます一部のオーディエンスと共に完全に一体をめざして上り詰めていく過程は圧巻に尽きた。曲が終わりMCでは必要最低限のCDリリースの情報をとても丁寧に、しかし早口で。はやく次の曲を歌いたいんだ、テンションをそのままに突っ走りたいんだという気持ちが前面に伝わってくる中、MCを終え曲紹介の時に発せられた“Pain”という曲名。彼女自身がそのことを意識してるしてないに関わらずこの「Pain」という単語にこれほどの感情を込められるアーティストを私は知らない。黒宮れい自身が受けたであろう精神的肉体的な痛みにどれだけの時間と深度をかけて向き合ってきたのか想像すらできない。それは目の前を血が流れるような錯覚を起こさせるほどの一言だった。そんな自身の全てを引っ括めて抱きしめたかのような黒宮れいのヴォーカルが、アグレッシブなサウンドとともに力強くWWWの空気を震わせていった。しかしそこに悲壮感など全く感じられない。そこには全身全霊をかけて受けた「痛み」をも愛する力強さしか感じられない。その最高の流れで“正当化プライドモンスター”へ、もう異様としか言えないほどの熱気が渦巻いている。そしてあやとひなこのシンプルでハードなコードが爆走、ぴろしきの激しいキック音を合図にフロアではヘドバンが絶え間なくおこる。楽曲はよりいっそう生々しくなっていき、黒宮れいの絶唱は聴く者の深部をダイレクトに揺るがしてくる。それはまるで渋谷一帯を揺るがす爆心地にいるかのようなとんでもないパフォーマンスだ。続く最後の曲の“きまりごと”はあれだけライヴで消耗しながら一体どこにそんなエネルギーが残っているのかと思うほどの気迫のヴォーカルとアンサンブル。まだまだいける、全然足りないんだという感じがビンビン伝わってくる。終盤になればなるほど勢いにのって攻撃性と破壊力が増していく黒宮れいのヴォーカル。それに激しさを極めた爆音。両者を共に浴びることの快感を全身で感じずにはいられなかった。
すべての曲がハイライトと言えるほど濃密なパフォーマンスだった 。まだたった2回のライブなのにこの殺傷能力の高いライブはなんなのか。音源が未発売のなかオーディエンスが完全にBRATSの、とりわけ黒宮れいの恐るべき気迫で狂騒の彼方へ上りつめていく。これがライブを重ねていき仮にワンマンライブを開催となった時に、どれほどビルドアップされているのか。考えただけで恐ろしすぎる。
終始リミッターが振り切れんばかりのテンションのまま幕を閉じたHUGロックフェスでのライブパフォーマンス。一年というブランクを埋めても余りあるほどの、尋常じゃないレベルまでパワーアップしてきたBRATS。しかしBRATSはまだ始まったばかり。ここからさらに勢いを増していくBRATSを、そして黒宮れいの「復讐劇」を、ぜひその目で見届けてほしい。
BRATS 4/29@渋谷WWW
— BRATS official_JP (@brats_official) 2017年4月30日
- SET LIST -
1.Anthem -Introduction -
2.アイニコイヨ
3.なかったこと
4.脳内消去ゲーム
5.Pain
6.正当化プライドモンスター
7.決まりごと
*1:BRATS to release new single in June exclusive Q http://aramajapan.com/news/music/brats-to-release-new-single-in-june-exclusive-qa/74621/
*2:昨年12月21日に発売されたIDOL AND READ 009に掲載されている。
LIVE REPORT BRATS
2017年3月29日。ついにこの日がやってきた。
黒宮れい率いるBRATSの2016年04月3日の突然の活動休止宣言から約一年、復活の狼煙をあげるライブ。
BRATS 3/29(水)無料ライブ開催決定!先着150名様限定で
— BRATS official_JP (@brats_official) 2017年2月24日
ご招待!詳細はBRATSオフィシャルホームページでご確認下さい。
→https://t.co/TIiaOz4qUs
このライブに先駆けてBRATSは10月に新曲「アオニコイヨ」を発表。これはTOKYO MXで放送されるアニメ「TO BE HERO」の主題歌。4月の活動休止からきっかり6ヶ月でのこのアナウンスに驚きは隠せなかった。なぜなら、黒宮れいには メジャーデビューを果たし破竹の勢いのTheIdolFormerlyKnownAsLADYBABYの活動があったからである。LADYBABYでのライブ、リハーサル、様々なプロモーション、ライブ等へのお誘いなど、多忙を極めてるはずでここにBRATSの活動の余地があるとはとても思えなかったからだ。
しかし、やると決めたことなのだろう、自分がかつて聞いていた半年後にBRATSとして会えるという言葉通りに実行してきた彼女とBRATSチームの行動力は凄まじかった。新曲がアニメ番組とタイアップという最高のプロモーション。そしてあのクオリティ。
アニメのオープニングでしか聞けなかった「アイニコイヨ」のフルバージョンのMVが発表されたのは12月。
サウンドは明らかに重くなっている。活動休止前のBRATSのライブに毎回のように通っていた時に絶えず感じていた点、それはバンドの要であるドラムのメンバーがいないことで音の厚みがやはり物足りないということ。MVを見てもらえばわかるのだが、サポートのドラマーが加わったことで、音の重厚さが増し黒宮れいのヴォーカルを際立たせているのは一目瞭然、ドラムメンバーの加入により明らかにバンドのクオリティはあがり、表現の幅、深さは数段上がったと言えるだろう。そして、キュートでポップなイメージだった以前のBRATSからの脱却を目指しているのが伺われたが、果たしてその試みが成功したか否かは実際のライブを見て、体感しないと評価はできないと思っていた。
ここで活動休止前のBRATSの貴重なライブ映像がGYAOにアーカイブされているので見てもらえばわかるのだが、この当時の面影はかけらもないのはわかると思う。
そして、黒宮れいの16歳の誕生日に合わせたかのようにビッグニュースが11月28日に飛び込んでくる。それは新曲「脳内消去ゲーム」が、来春公開の映画『スレイブメン』(井口昇監督)の主題歌に決まったということだ。アニメの主題歌に引き続き映画の主題歌に抜擢されたのである。デビュー前のほぼほぼ無名のバンドなのにである。楽曲のクオリティの高さも当然だが関係者からの、BRATSなら大丈夫という信頼がなければ任せてもらえるわけがない。そしてBRATSはその映画関係者や「アイニコイヨ」を聞いた決して多くはないコアなファンが待ち望んでいた希望や期待に最高の形で応えることができたのはいうまでもない。前作の「アイニコイヨ」は楽曲のクオリティこそ最高水準だったが、MVの出来という観点でみると復帰第1作ということもあって3人の動きに若干ぎこちなさが見えたりと決してベストではなかったが、今回の「脳内消去ゲーム」のMVは荒廃的なイメージと曲のテイスト、どこか黒宮れい本人を想起させる歌詞とが見事に融合し、MVの中のBRATSの3人は痺れるほどのかっこよさだ。特に黒宮れい(Vo)の表情、自由にあるがままに歌うその姿はLADYBABYでのパフォーマンスで見せるアイドルとしての黒宮れいを全く想像させない。しかしどちらも本当の黒宮れいなのだろうと納得してしまうほどのレベルである。不敵な笑みを浮かべ歌う黒宮れいの底には何があるのか、興味は尽きない存在だ。
ライブ会場は池袋LIVE INN ROSA
BRATSのベースの黒宮あやのツイートに反応した熱心なファンだけが応募出来た今回の復活ライブ。
明日の夜BRATSのオフィシャルtwitterとかHPで報告があるので見といてね🌹 pic.twitter.com/aQ23D0w5AF
— 黒宮あや (@Aya_brats) 2017年2月23日
ROSAは公称150人ほどのキャパで応募者全員が入れるわけもなく抽選になり、外れてしまって涙を飲んだファンも多かったはず。だからこそこの場に来られたファンの一人一人はBRATSの復活を本当に心の底から待っていたという人、LADYBABYで黒宮れいのファンになり初めて来る人、様々だったが、一人一人の期待と熱量はだれも引けを取らないそんな感じだった。ライブ会場は中央に大きな構造上必要な柱があり、キャパ150人となってはいるが実際にはそれよりも面積的には広いらしく250人以上のファンが詰め掛けたようで場内はパンパンになっていた。開演前にはBRATSのライブが初めてで少し不安だといった声がなかったかと言えば嘘になるが、そんな心配は杞憂だったことはライブが始まった瞬間にわかった。
久しぶりにBRATSの姿を迎えるオーディエンスは手拍子で3人の登場を待つ。最初にサポートドラマーのぴろしきさん(Dr)が、程なくして黒宮あや(Ba/Cho)、ひなこ(Gt/Cho)が出てくると会場から歓声があがり、黒宮れい(Vo)が登場すると1年ぶりのBRATSとしての姿に息を飲む人、初めてその姿を見る人、様々な感情が折り重なった歓声がライブハウスに響く。BRATSとして沈黙を貫いていた彼女の第一声は、「こんばんは、BRATSです。」という鋭いナイフのような短い挨拶。間髪入れずドラムが打ち鳴らされ、臨戦状態へ。「アイニコイヨ」を一曲目にプレイし早くもヒートアップ状態。かつてのBRATSのサウンドとは違う重厚なサウンドを叩きつけ早くも会場は沸騰。新曲の「なかったこと」に入っても熱気は高まる一方だ。見守るようにみていたオーディエンスも両手をあげて声をあげる。初見にも関わらずだ。MCなどなくてもライブをグイグイと引っ張っていくパワーは一層強烈に発揮されている。「脳内消去ゲーム」ではハードコア衝動まっしぐらで攻め込んでさらに場内を焚き付けていく。黒宮れいのヴォーカルに被せるように自然と起こったオーディエンスのハンズ・クラップで会場は完全に一体化。凄まじい迫力、轟音の中でも各パートは埋もれないし、やはり特筆なのは黒宮れい(Vo)の殺気さえ感じさせる熱度だ。曲が終わってこのタイミングのMCでCDリリースが告知される。思わぬ予定外のサプライズに場内は歓喜に包まれた。しかし、本人たちは喜ぶどころか、告知することさえ億劫だと、早く次の曲を演りたいんだと言わんばかりの表情。究極のツンデレか。頭の中はすでに次の曲のプレイに集中しているようだった。「Pain」は黒宮あや(Ba)とぴろしき(Dr)によるリズム隊の強固さを軸に少しばかり哀愁的なメロディに個性的なフレーズが際立っている。サビの「愛されて愛されるままで〜」を情感たっぷりに、強いメッセージを発信。次の曲はどんな曲か?と会場全体が全神経を集中させて耳をそばだてる中、ひなこ(Gt)が奏でるシリアスでストイックなリフで始まる「正当化プライドモンスター」。そこから一気にグランジを越えさらに重く重厚、ジェントと言ってもいいくらいのサウンド、それに負けない変幻自在なといってもいい厚みのある黒宮れい(Vo)の激しさ。伸びのある高音のレンジをいっぱいに使った彼女本来のオーディエンスとしっかりと向き合う姿勢。近いようで遠い、届きそうで届かないステージの彼女の存在を実感。終わって「次が最後の曲です。」と短く一言。それを聞いても誰も不満やアイドル現場によくあるガヤは一切聞かれない。それは当然だろう、ここまでのパフォーマンスでオーディエンスはBRATSというバンドのプレイスタイルに絶対的な信頼を置いてるし、逆も然り。だからこそ、ほぼほぼ初見にも関わらず会場中が汗でぐちゃぐちゃになっているのだから。「きまりごと」では最後の曲だとは微塵も感じさせないスピード感で走り抜けていく。ロックバンドとしての本質が剥き出しのような曲で最後の力を振り絞る、しかしプレイが雑にならない、心地よい重量感のあるドラム、美しいギターのリフ、なめらかなベース、最後の最後まで4人のグルーヴは乱れないで一気に駆け抜けていった。終演後の去り方までも今日という日にふさわしい、貫かれていた。
黒宮れい(Vo)をはじめ3人ともアッパーなビートに合わせてステージで激しく鋭いヘドバンをどの曲でもかましてたしそれはある意味叫びを全てそこに集約させたかのよう。そして全体を覆うオルタナティヴ・ロック、グランジ感、ディストーションギターが印象的だったサウンドは重厚、退廃的でかつ身体的、暴力的で独特な緊張感を持っていた。それにあわせたかのように黒宮れい(Vo)の力強さが増している。自分が印象に残っているのは「なかったこと」と「正当化プライドモンスター」の2曲。
特に「なかったこと」はNIRVANAのBreedを彷彿とさせる。
特典会
ライブとは打って変わって普通の女の子に戻ってきゃっきゃ笑いながら楽しそうにゆったりと3人でこの特別な時間を共有した仲間であるオーディエンスとの連帯感を確認するような特典会。来てくれた一人一人に気持ちをこめた「ありがとう」を伝える3人の姿がとても印象的だった。そして今回の特典会ではなんとサイン入りの生写真がもらえるというとても嬉しいプレゼントつき。
【3/29(水)ライブでのサイン入り生写真お渡しについて】
— BRATS official_JP (@brats_official) 2017年3月26日
ライブ終演後、ホール出口付近にてサイン入りの生写真を、
BRATSメンバーからお渡し致します。
その際、メンバーとの握手やハイタッチ、また写真撮影はご遠慮下さい。
ご理解ほどよろしくお願い致します。
告知など
4月5日にこんな最高なニュースが、限定盤にこの日のライブ映像が収録されるようなのでこちらをぜひ。
BRATS、6月にCDデビュー。限定盤に復活ライブ映像収録https://t.co/IkYcMvztbc#BRATS
— BARKS編集部 (@barks_news) 2017年4月5日
今後のBRATSのライブ情報など
【BRATS LIVE Schedule】
— BRATS official_JP (@brats_official) 2017年3月30日
◇4/29 (土・祝)
『HUG ROCK FESTIVAL 2017 ハグ誕』https://t.co/Ii9V17RYXH
◇5/5 (金・祝)
『JAM FES 2017』https://t.co/822M1Tdozh
まとめ
今日のライブはほんの序章、彼女たちの本当の意味での復活ーーー完全復活はきっとまだまだ先のことなのではないか、と思わざるを得ないほど、BRATSの3人は遥か先を見据えているように思えたライブだった。この先きっと全力で笑ったり泣いたり暴れて叫んで日々のイライラやもやもやも全て置き去って真っ白に燃え尽きることのできる特別な時間をBRATSはライブで自分たちにくれるんじゃないか。そう確信できるほど、研ぎ澄まされた意識や覚悟が全身に漲っていた。
ライブ前にあった心配や不確定要素など負の感情を一掃させてくれる彼女たちの熱い志と真摯な思いが突き刺さる20分。
キュートでポップなBRATSがオルタナティヴを軸に自在にプレイするスタイルに見事に生まれ変わった瞬間を目の当たりにして、そしてそれを体感した。
これから一体どう進化していくのか、これからBRATSの前に続く道、そして立ちはだかる障壁を乗り越え、歩んでいく彼女たちのパワーになるのは間違いなくライブを共に盛り上げる一人ひとりのオーディエンスだ。
一方で誕生とは喪失である。赤ん坊は生まれ出るとずぶ濡れで泣く、いきなり何かを失うからだ。BRATSは確かに今日生まれ出た。では何か失ったものはあるのだろうか、最高だったからこそ、逆にそんなことをも帰りに考えてしまったライブだった。
セトリ
3/29『Reborn』@LIVE INN ROSA- SET LIST -
1.アイニコイヨ
2.なかったこと
3.脳内消去ゲーム
4.Pain
5.正当化プライドモンスター
6.決まりごと
【夏の魔物さんとのツーマン】圧巻の熱量!!れいりえが信じるままに繰り広げられたフルスロットルの爆走ライブ
みなさんお久しぶりです!!
名古屋のレポをすっ飛ばしてのレポになりますがwww
下北沢です!
下北沢は隣町に住んでたのもあって小中高のときによく来てたのでとても懐かしくってそういう意味でも高まっていてw
そう!夏の魔物さんとのツーマン!!
すなわちこれ!!!
心が高ぶったね!!
もちろん、このライブは本当に激アツ展開が予想されるんだけど、、それ以外に今回のこのライブにむけて運営から今後の特典会の有り様みたいなものが発表になって〜
明日10日『夏の魔物ツーマン』、12日『IN CLOSET 2017』の物販リストと特典会レギュレーションをお知らせ致します。特典会について今回より新ルールにて開催させて頂きますので事前に内容をご確認の上、ご参加をお願いします。 pic.twitter.com/EbHmq5zfCy
— LADYBABY (@ladybaby2015) 2017年3月9日
それについて様々な意見等がまあ、あったようで、、すぐにこのツイートがあって、
ファンの皆様へ。特典会新ルールについて様々なご意見を頂いております。メンバーの安全と名誉を守りつつ、メンバーとファンの皆様が長く楽しめる交流の場を作っていきたい為、何卒ご理解の程、宜しくお願い致します。
— LADYBABY (@ladybaby2015) 2017年3月9日
こんな感じで、まあどんな感じになるかなって期待と不安が入り混じりで当日を迎えるわけですが、、
でも、どんな感じなのかは実際の特典会に参加してみないとわからないし、でもライブ前の入場待機列でみんなと話した感じだと、みんなそんなに気にしてるわけではなさそうで、ひと安心w
それよりも、夏の魔物とLADYBABYのツーマンという激アツな対バン、しかもまいぷにさんの卒業前のライブということもあって、ライブが楽しみすぎるレディベビのファンの熱気に満ち溢れてて、、
入場して気がついたことは対バンだから、普通に双方のファンが大概半々くらいライブハウスには結集するんだけど、今日の対バンはどちらかというとレディベビファンの子の方が多い印象で、
自分は番号はあんまり良くはなかったけれど、年度末の平日ということと、開場時間には間に合わない社会人の方が多かったのか、運良く上手の最前に行けたのでとても嬉しかった(最前なんて普通はなかなか行けないw)
入場してからは、いつものようにドキドキしながら話すんだけどやっぱり特典会のことが話題になってしまってて
まとめればみんなが考え方をいうのは自由だし、それはどんどん発信すればいいと思っていて、概ね新ルールでもれいりえが楽しければいいよね〜って
そしていよいよ入場!
下北沢club Queというライブハウスが今日の会場。地下2階にある会場はとてもいい感じで中に入ると壁はレンガでできてて最前には柵がなくって、再度にはスピーカーがあってオーディエンスと演者のとっても距離が近い、小箱
これは魔物さんのバンドセットね
ライブが始まるまで期待と不安が入り混じりの中、時間より若干押し気味の中、下手から2人が俯き加減に出てくる
れいりえの二人が入場して参拝のイントロが流れると、こんなに手を伸ばせば届きそうな距離で見れることないから思わずガン見してたら、、かねこがなんとなく涙ぐんでて、涙がこぼれないように必死に堪えてる感じなのを見てしまって、、
その本当の理由は知る由もないけど、自分は特典会のことが気になってたから、やっぱりもしかしていろいろあったのかなって、もしそうだったとしたらって思って見てしまうし、実際にかねこの表情を至近で見てしまうと刺さるものがあったよね、、だって普段は見せない表情だったり気合いだったりそういう思いが表情に出るくらいに、、
その一瞬で察したの、今日はいろんな思いの交錯するステージなんだなって、、そんなライブがいよいよ始まったんだなって!
一曲目は参拝から!
イントロがもう厳かな雰囲気で、、れいりえのアカペラにもいつも以上に気持ちがこもってるように感じたし、みんなが放つケチャもいつもより神妙で、、
そこから一気に解き放たれるテンション!!
みんな、もやもやを振り払うかのようにライブに集中していく!
やっぱりライブが始まれば、難しいことはどっかに行っちゃうよね!!
ヘドバンを煽るかねこの気合いの凄さ!!
熱量ぱないのすぐわかった、、ダンスの勢いとか、嫌な気持ちを断ち切るような
激突するビート!!まだ一曲目なのにれいりえのヴォーカルを浴びているだけで汗が全身から噴き出してくる!!
まさに爆進!!モッシュを煽るれいちゃんがいつもよりもめためたに激しい!!
めちゃくちゃ盛り上がった!!!!
この曲のリリース当時におっかなびっくり振り付け講座をぎこちなくしていたあの頃が本当に懐かしく感じたねw
そして、御朱印で切り裂いた空間に叩き込む新曲!!
二曲目はいきなりのEaster Bunny!!
ツアー最終公演の名古屋でMVも公開されて、みんな予習はバッチリw、オーディエンスのノリもコールもすっかり定着、これからどんな風にフロアが進化していくのかな、
軽やかなイントロから、一気に「イースター!!!」の掛け声で始まるこの曲!
この曲を楽しもうとみんなそれぞれがいろんなレスポンスで応えようとして、それを受け取ったれいりえの表情がさらに明るくなってオーディエンスと共に一緒になって踊るぴょんぴょんが本当に楽しそうw
もう幸せ溢れるな〜
この曲、レディベビで本当に楽しく盛り上がるの1、2を争う曲になる予感しかw
曲中にいろんなタイミングで「ぴょんぴょん!!」って各々が合いの手を入れてるのが聞こえてきて、みんなそれぞれ自由に楽しんでるな〜って、、
れいりえもそれを見て楽しんでくれてるかも、そんな感じが伝わってきて、楽しそう!
もう本当にどんどんライブでやってみんなを巻き込んで盛り上がれる曲に育って欲しい!
ノンストップで三曲目はアゲアゲマネー!!
Easter Bunnyで楽しく盛り上がったあとは、また別の感じでブチあげるこの曲!!
成田さんの作曲のこの曲はワンマンツアーでトリにもなってるし、ここでぶち込んできた!!!
やっぱりぶち上げ系のこの曲は外せないので!!
「お偉いみなさま給料あげてーーーー!!」の絶叫はみんながマジで叫ぶの楽しい、、
この時「給料あげろーーーー!」っって聞こえるくらいに絶叫したのはたぶんかねこw
この曲のもつメッセージをまっすぐに伝え切ろうとする姿そのものが現れてた!!
そしてこの曲の最後にやっとりえちゃんのMIX前の
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ジャー!!!ジャー!!」が炸裂!!!!
ほんと好き、最高かよw
で、ここまで一気に加速して歌い上げてフロアをぶち上げてからの、、
グダグダなMCきたw
「いよいよやってきました!夏の魔物さんとのツーマン!!」
「やっと!!」(気持ちこもってる!!!)
やっぱりレディベビの一番の代表曲の日本饅頭を作ってくれた成田さんのバンドだし、本当にLADYBABYは成田さんがいてくれたからここまで来れたのが真実なので、この言葉には二人の実感がこもっているように感じたな〜
でもw
れい「代表曲の日本饅頭を成田さんが心を込めてつくってくれて〜」
りえ「いまの言葉に心こもってなかったよwwww」
めっちゃうけたwwwww
そのあと心をこめて言い直した時の寸劇もめっちゃ可愛かったw
そしてツーマンライブの告知がめちゃかわで
どっちが盛り上がれるかって企画らしく!!
れい「妄想キャリブレーちょんさん?あれ?もうしょうきゃりぶれーしょんしゃん?」(爆笑)
りえ「ね?れいたんw」
大森靖子さんとのツーマンも告知して、いよいよ実感もひとしお、そして新曲のPeloもなんと今日披露してくれるとのことで、場内大盛り上がり!!!してたのは自分の周りだけだったけど、それれいりえにMCでひろってもらえてw
れい「そこ、声大きくて盛り上がってるのいいよね」
りえ「そこはいいよね」
四曲目は新曲のPelo!!
ささやくようにぺろぺろ言うれいりえパートからのいままでのレディベビの楽曲にはなかったラップパートがはいる この曲
P E L O P E L O P E L O P E L O!!
ぺろ!!ぺろ!!ぺろ!!ぺろ!!ぺろ!!
のコールが縦横無人に飛び交うこの曲
ぺろぺろ絶叫しながらする手扇子の振り付けがめっちゃ楽しい!!
途中で何度も曲調が変わるから二回目でなんとなく掴めてきた感じ、、
知識が足りなくって何と言ったら伝わるかわからないんだけど、サビだけはbpmがあがって盛り上がる感じ、そこに至るまでのひたすら P E L O P E L O 絶叫するの最高かもw
そして「スリー!ツー!ワン!」のタイミングでノリノリのサビに突入するこの曲がライブを重ねていくにつれてどう進化していくのか今から本当に楽しみすぎる〜
P E L O P E L O P E L O P E L O 舐めるな!!!って歌詞で!
オーディエンスと共に歌い、れいりえと熱交換が一気に行われる感じの曲といった感じかな
歌詞を聴いて感じたのは2人体制になっても過去の成功にしがみつかない姿勢そのもの、第一線で戦い続けてきた2人の気持ちを歌った楽曲かなということ
MV解禁されましたです!!!是非〜!!
そして間髪入れずにセシボン・キブン!!!
もう対バンでは絶対に外せない曲になってるセシボン!
Peloは新曲だったし、どうしたって地蔵になってガン見しちゃう人がおおいから本当、若干フロアの温度は下がった感あるのはしかたなくって、
だからすぐにみんなにおなじみの、誰でも楽しく盛り上がれるこの曲をここに持ってきたのは大正解すぎた!!!
みんなそれを実感してるからか、オーディエンスのシンガロングがいつもより俄然大きくライブハウスに響いたよねw
まさにおれたちの「セボン・セシボン・トレビアーン」を凄まじいほどに大合唱w
一気に元の温度まであがって、一体感きた!!!
この日の終盤の「ちいさな出会いからも しあわせになる〜」のれいちゃんサビの声の伸びが最高に気持ちよかったな〜
安定のパフォーマンスで場を整えて
そして、次何かな〜?ってみんなが思ってたら、、
まさかの上々上湯!!
お互いの顔を見合わせながら「きたーーーーーーー!!!」ってなるの笑ったw
イントロ始まったらいきなりの煽り
りえ「まだまだいけるかーーー!!」
おたく「はあああああああ、、」
りえちゃん「じゃー!じゃー!!」
ハイスピードで一気に駆け抜けていくの気持ちいいいい!!!
いま思うとこの時のじゃーじゃー勝負は引き分けかなw
そしてこの曲といえば、東名阪ツアーですっかり定着した感のあるタオル曲!
そう!シャンシャンはタオルをブンブン回す曲なんです!!
れいりえから「タオルもってるよね??」ってめっちゃ煽られるからwライブの時は持っていった方がいいよ!!
「LADY!!」 「BABY!!」
コール&レスポンス合戦で!!!
いや、ほんと、、この時のコール&レスポンスはマジで気合い入ってた!!
東名阪の時のように呼吸が合わないなんてことは全くなかったし、れいりえの煽りも超力強くて、完全にフロアとステージが一体化!!
実際熱量がヤバくて、酸欠状態になってもれいりえが煽り続けることをやめないで突っ走り続けたの素晴らしかったーー!
れいりえ「LADY!!」
オーディエンス「BABY!!」
れいりえ「LADY!!」
オーディエンス「BABY!!」
のコール&レスポンスがマジ最高で激アツすぎたw
C&R終わりは
「yoyoようこそ!!」って
の後においおい言うんだけど、さすがにあれだけC&Rをやりきった後は息切れしちゃって、誰もが一息ついてたw
小さな箱だったという事、ステージとフロアの高低差があんまりなかったこと、それかられいりれのテンションとフロアのテンションがカチッと噛み合ってたし、だからこのライブではれいりえは積極的に前に出てくる!!
マイクを向けられた幸運なオーディエンスはもう出せる限りの声をだして一緒に絶叫しててその気持ちのこもった熱いC&Rが場内のテンションをブチあげていった、
大喜びのフロアと共に多幸感溢れるC&Rの大合唱を繰り広げたよね!!!
れいりえもステージ上でみんなとのコミュニケーションを心から楽しみながら、ほんと予定調和のないライブを展開!!!
鳥肌もんだったw
まさにこのシチュエーションだからのパフォーマンスだったと思う!!
そしてシャンシャンでこんなに一気に最高潮に持って行かれたは初体験!ますますこの曲のことを好きになってしまったw
この曲の最後の最後のMIX前での「うぉい!」「うぉい!」「はああああああぁぁぁぁl!!!」「じゃーじゃー!!!」
これはかねこの勝ちだったかなw
最後はニッポン饅頭!!
このテンションで突っ込むニッポン饅頭はまじでやばいなって思ってたら、本当に凄かったw
シャンシャンで行き着くところまでいったと思ってたけど,まだまだトップスピードにのって、フロアは凄まじいことにw
この曲を聴くたびにれいりえの想いは全然ぶれないの実感するし、歌そのもので伝えようとする意思がますます強くなってきているのを感じて、
このニッポン饅頭のもつ歌の前進力はますます力強くなってきてるし、歌う2人もその昂まりを剥き出しに出してきてて、興奮しかない
ステージとフロアの境目がなくなるほどの感じ
フロアはモッシュピットとは行かないまでも、それくらいの激しさw
そのフロアをステージに引きずり上げるようなパフォーマンス!
(実際に夏の魔物さんたちと最後にコラボでやったニッポン饅頭ではリフトしたオーディエンスがステージに引きずりおろされたんだけどねw、これはそういう意味じゃないからw)
ライブ終わりはいつも「私たち、世界のルールを破壊する日本の最強、最果てアイドル〜」ってれいちゃんが言った後にかねこが「 TheIdolFormerlyKnownAs〜」「せ〜の〜!!」「LADYBABYでした〜!!!」って口上を言ってからステージを捌けるのが通例なんだけど、この時は思わずれいちゃんが「今日のライブは最高でした、、」って予定外に言ってしまうほど気持ちがこもってたライブだったし、2人がオーディエンスとガチで打ち合えたからこそ自然と出てきた言葉だったんじゃないかな、、
まとめ
この日のステージは、特典会のあり方を巡っていろいろな思いが交錯していたと思うし、ファンがあれだけ揺れたんだから、おそらくれいりえに至っては身を切り裂かれるような思いを胸にステージに立ったんじゃないかなって勝手に思ってて、
レディベビの曲ってニッポンの文化を発信するとか、クリアストーンの販促のためだったりする側面があって、歌詞にれいりえの意思とか思いを乗せたりが比較的一般的なアイドルソングに比べて難しいと思ってたけど、この日のライブでの歌声、一挙一動にはれいりえの意思がストレートに現れていたように思えて、、
ライブを見てた時点ではなんでそうなのか、はっきりわからなかったけど、この日の特典会での二人の行動、表情、視線を観察した後ではなんとなく理解できるように思った、
もう過ぎたことだし、先日のオトパレでの特典会ではコンセンサスを得て状況は改善されてたようだから蒸し返すつもりもないので敢えて細かく書くことはしないけれど、
(3/18のオトパレでの特典会はみんな楽しかった!!)
そう言えば、このポーズしたら「正面向いて下さい〜」って言われたんだ!その時、ルールはルールとしてその場で明確化してくれたマネジャーさん信頼できると思った!(でもそのまま撮ってもらってて、つまり、りえちゃんに背を向けてしまってすみませんです〜、🙇🏻🙇🏻)#LADYBABY pic.twitter.com/3L1zxSIOVI
— 84 (@halcy0n_days) 2017年3月18日
その時の特典会では新ルールを自分達が納得していないのに、スタッフさんが勝手に発表してしまったことに対する反発だったり、ファンとの触れ合いを本当に大切に、そして楽しみにしていたれいりえだからこそ、そのことが許せないし、悔しいといった想いが自然と現れた特典会だったんだなと、、
そして特典会が自分達の思う通りにできないのであれば、ステージでそれをやるしかないっステージでみんなに想いを伝えたいっ!ていう感じ
つまり大人達の一方的ないいなりにならないし、2人体制になってステージで誰にも頼ることなく戦ってきた姿勢そのもの、すなわち第一線で戦い続けてきた2人だからこそ、譲れない部分だったのかなと、
ひたすらに前しか向いてない現在進行形な2人だからこそ、為し得ることができたライブ
今回のライブはれいりえ各々がオーディエンスとの信頼感や同志の絆を確かめるようなパフォーマンスだったと言ってもいいのかもしれない
そして、闘争心や前進の意思を、それこそこれでもかとぶつけてきた熱いステージで、
れいりえの前にまだまだ続く道への新たなスタートとも取れるライブだったように思う
最後の最後までスピードの落ちないステージだった
きっかけはどうであれ、この時のライブはれいりえが信じるままに繰り広げられたライブだったように思う
東名阪ツアーで「ライブはオーディエンスのみなさんとうちらの戦い」と言い切ってた2人、まだまだそんな2人の思いになかなか向き合えてないなって思ってたけど、やっと今回のライブでガチで打ち合える信頼関係がほんのすこしだけ築けたかなって思えたし、だからこれから展開されるネオ・ダダイズム・パレードでは対バンさせていただく方々との化学反応でいったいどのように変貌・進化していくのか楽しみは募るばかり!!!!
最後にやった夏の魔物さんとのコラボステージはこちらで観られますw
セットリスト
1.参拝!御朱印girl☆
2.Easter Bunny
3.アゲアゲマネー
4.Pelo
5.セシボン・キブン
6.上々上湯
7.ニッポン饅頭
要約すると、ダントツ優勝!自由で無敵のパフォーマンス、歓喜と希望の報告で即刻完勝ライブ!
みなさん!お疲れ様です!!!
いや、もうなにこれ、このライブは、、初期のあのLADYBABYを彷彿とさせる向こう見ずな勢い、怖いものなしといった自由奔放感とあの無敵感、、
本当に素晴らしかった、、
大阪でジャニスと言えば結構大きいキャパな会場だったし、しかも平日、、事前に公式からのアナウンスでソールドアウトとは言っていないし、つまりそういうことなんだな、、、ってもうかなりネガティブな情報とイメージしかなかったし、前回にキューズでリリイベやった後のロフトプラスワンでのトークイベント、そしてその後のBRIDEARさんのO.Aとして出演したライブでも実際そんなにファンが集まったっていう印象はなくって、、、
だから、会場が半分くらいしか埋まらなかったらどうなるかな〜なんて考えていたり、、でも、物販の販売時間に大阪のファンの子と話した時に、なんと!e+で残りの枚数の表示が△表示になっていたよ!って教えてもらって、、「え?、本当に?」ってにわかには信じられなくってw
でも、物販を終えて下で待ちながら話している時に、途切れることなく次々にくる中高校生の子を見ながら、「あ、本当に8割以上は売れたのかも、、」って、、その△表示をちょっと信じることができて!
でも、この久しぶりにLADYBABYのライブに来てくれた大阪のファンの子が驚いていたのは、やっぱりその客層の変化で、、ビアちゃんがいた頃とは全く違うって驚いていて、「本当に女子ばかりなんですね!」って
みんな制服をきたまま学校終わりに駆けつけてくれた感じの子が本当に多かった!
その子たちが物販で買った推しのオーバープリントTを買ったあとその場ですぐに着替えて戦闘モードに変身して楽しそうに自撮りしているの見て、「この子たちはドルオタでもないのに、一体どうやってLADYBABYを見つけたのかな〜」なんて思ったんだけど、ツイッターのフォロワー数はそれこそすごい数だからフォロワーさんたちがライブに来てくれたのかな?って思いながら、時間をつぶしていた
会場は5階なんだけど、入場待機列は階段でAから順に並んでて狭い階段に待機!!順番に番号が呼ばれて階段を上っていく、番号を呼ばれるとライブハウスのある5階に続くエスカレーターホールにはいって安全のために止められているエスカレーターを階段を昇る要領で上っていく、そしてドリンク代600円を払いライブ会場へ
(東京では500円が多い印象だけど大阪は600円が多いみたい)
中に入ると思ったよりもコンパクトでステージの幅はReNYの半分くらい、高さもそんなに高くない印象で、スクリーンが下がっていて、このことからオープニングはReNYの時と同じムービーかなって思った、だからセトリもきっと御朱印始まりかなみたいな(この予想はいい意味で裏切られるんだけどねw)
SEはやっぱりメジャーデビューシングルのシャンシャンやおにぎりでw、おたくは自然と集まってリズムに乗ってみんなでオーイングしたり、ライブの期待なんかを話したりw
そんな中、「お客様、まだまだ外にお客様がいらっしゃいますのでもう少し詰めていただければと思います」のスタッフの声、、
おお、、ついにこんなアナウンスを大阪で聴ける日がくるとは、、
だんだんとお客さんが入ってくると、なるほどソールドアウトはしなかったかもしれないけど△マークは本当だったっていう感じに程よい密度になってて、、それでも前5列くらいまではライブが始まる前にも関わらずポジショニングキツキツで汗ばむくらいだったw
新曲の感想とか、もうこの時点で期待しかなくって、、そして笑声が絶えないこの開演前のこの時間の多幸感、、最高
ふと後ろを見返ってみると、おまいつ勢がリフトの練習をしてるのが見えて、心強いな〜って
女性エリアは両サイドに設けられていて、もう少し大きくてもいいかな?ってくらいに感じたけど、どうだったのかな?
ReNYと同様に注意事項の影ナレが流れる、、みんなの反応はそれぞれ?だったかな?、でもそれよりもライブへの期待感の方が強いからあんまり気にしないよね、やっぱw
そして客電が落ちる!!待ってましたかのように歓声が上がる!
スクリーンにはれいりえの復活ライブにかける思いが紡がれていく、
OVERTURE OVERSEAのリズムに合わせて自然と手拍子が起きるのももう通常運転でライブに入る通過儀礼としてすっかり定着した感あって、
ここでのハンドクラッピングが本当にライブが始まるんだ感というね、、
そして一曲目!!御朱印だろうなっていう予想がここでいきなり期待を裏切られんだけど、、
つまり入りがオニギリックリヴァイバーで、いきなりのハイスピード楽曲で!アイドリングなしのアクセル全開モード!!!
れいりえのコンディションはとても良さそうで、一人一人の表情を見ながら一つ一つのダンスを決しておろそかにすることなく、きっちり決めてくるところはきっちりメリハリ利かせた小気味良いダンスは本当に見ていて気持ちよかったし、こっちも目を離せない、というか目を一時でも離したらもったいないなって気持ちになるほどで、
とにかく今日のれいりえはReNYの時のように前日にEasterBunnyのMVの撮影があったりといった(二人にとっては不可抗力だから仕方ないよね)なことがなかったからか、モチベーションもコンディションもとても良いって一曲聞いただけですぐに感じることができたんだ!!
そしてULTRA☆LUCKYへ!!!
この時なんかうれしいことがw
それはりえちゃんが「WHITE REVOLUTION 冬の陣いくよーーー!!!」
って絶叫してくれたことでw
なんでそんなこと思ったかというと今日自分的に御朱印をいただきに真田幸村公ゆかりの三光神社にいったからで!大阪冬の陣といえば、真田幸村公が天下人となった徳川家康に一矢報いた戦いの訳で!!
つまり関ヶ原のリベンジとなった戦いだし、その状況とかがなんとなく今のLADYBABYの状況(ReNYはリベンジとれいちゃんは言っていたのも重なって)とリンクした感じもあって、今日は参拝御朱印girlをしてきたんだけどりえちゃんが「冬の陣いくよー!」っていってくれたのででなんとな〜くうれしかったっていうだけです〜!
(こういう驚きがあったりするのもライブの楽しみ方なんだねって思ったよw)
もう今の TheIdolFormerlyKnownAsLADYBABYの状況ってまさに冬の陣だなぁって
だって定期公演の名前がダダイズムパレードだし、世界のルールを破壊するっていうキャッチコピーはつまり既存の価値観を変えちゃおうっ!!、っていう活動理念なわけで、その大きなものに立ち向かう姿勢が重なるじゃん!!!(笑)
とりあえず三光神社で参拝!御朱印girl☆してきたよWWW
— 84 (@halcy0n_days) 2017年3月2日
真田丸!!2枚目は大阪城からの抜け穴ね!#御朱印 #LADYBABY pic.twitter.com/kAvuLC6pK4
まあそれはさておきw
この曲でもりえちゃんはMIX前に
りえちゃん「せーの、」
おたく「はあああああ」
りえちゃん「ジャー!ジャー!」
おたく「タイガー!ファイヤー!、、、(略」
のコンビネーションを完璧に決めてくれて最高だったw
落ちサビでのれいちゃんの声の張りも最高で!!
れいちゃんパートの時、りえちゃんは完全におたくにコールを被せてくるしそのあおり完全におたくやんwって思わず突っ込みたくなったwww
ここで自己紹介へ
いつものように悲鳴のような声がライブハウス中に響き渡るw
ん?いつもなら「私たちっ世界のルールを〜」ていうところ「自分たちっ」ていったような?よく聞こえなかったから確証ないけどw
りえちゃん「東名阪はツアーとはいえライバルだから!どこのステージが一番盛り上げられるかっていう!」
れいちゃん「一番盛り上がったところにまたワンマンライブにくるから!」
おおおおお!!一層盛り上がるフロア!!
ここでれいちゃんから女性エリアのファンに向かって
「前髪ぜんぜん崩れてないの何!」っていうお叱りがwww
れいちゃん「なんでそんな厚着なの?脱いでTシャツになりなよ!」
りえちゃん「嬉しいんだけどみんなが楽しいって言ってくれるライブにしたいんですよ!」
そして蓮華チャンス!!
もうノリノリでwヘドバンしたよねw
そして間髪入れず、「みんなの大好きなこの曲いくよ!」って掛け声で
セシボン・キブン!!!
もうそこここから「きゃー」って悲鳴がw
本当にこの曲はみんな大好きすぎるんだよねw乗りが最高でw
イラッシャイマセ リョーシューショ ドウシマスカ!!
だよね!!
そして次にここで二丁ハロさんの耳をすませば!!
本当にいい曲で、気持ちこもってたな、みんな結構認知あった感だし、相変わらずりえちゃんはジャージャー言ってくれるし、ライブの定番にしたい一曲だとも思ったけどこのワンマンのみっていうプレミアム感がいいんだろうな
この曲の落ちサビ最高のパートなんだけど、この時に上がるリフトも近年ないくらいガンガン上がっていてさすが大阪!って感じだった!!
次の曲はEasterBunnyで!
ここでReNYではなかったEasterBunnyにこめられた思いが明かされて!!
りえちゃん「Easterって復活際なので、私たちも二人で生まれ変わって復活したのでこれは希望の曲っていうことらしいです」
れいちゃん「やばい、大阪が一番激アツかもしれない」
そのあとリリイベの告知でれいちゃんが梅田のことをかんだって読むよね?って衝撃の告白が!!
りえちゃん「はい、こういう時は、せ〜の〜!」
おたく「かぁ 〜わぁ〜いぃ〜いぃ〜!!」
れいちゃん「おまえら全員死ね、なんかwww(照れ隠し」(思わずミドルフィンガーwww)
二回目になるこの曲なんだけど、やっぱりいいクオリティで最高だなって評価は変わらなくってw
東京でいち早くこの曲を聞いたことのある遠征組が積極的にコールをいれて周りを巻き込んでいく感じがなんか新鮮だった!
曲の入りが少し軽やかに感じたけど、ヴォーカルの感じがちょっと違う感じだったからかも
振り付けは相変わらず可愛い!!の一言に尽きるし、とってもリズムが心地の良い曲だからどんどん聴き込みたくなる一曲っしょ!これ
そしてSCHOOL OF HARD KNOCKS!!
曲入りのヴォーカルが本当に素晴らしくって!いつもなら、少し低くはいるところがスッと高音が伸びてて、あのちょっと音が抜けきらない感じというか詰まった感じが全く感じられなくって今日の二人の声は本来の持ってるポテンシャルを存分に発揮してる感じがあったし、れいりえのヴォーカルに久しぶりに感動してしまった!!
ああ、これ!これ!、このビンビンくるヴォーカルを待ってたんだよ!!っていう感覚!!(伝われ)
この時にMCで
りえちゃん「ここで、ありがとうとかお涙ちょうだいみたいなことは言いたくないし、泣くのはもっと大きなところにいってから!」
そして上々上湯!!
あのコール&レスポンス!今日も呼吸があんまりあってなかったなwwww
「よ〜よよよ〜こそ!」が最高に気持ちいね!
そして同じみニッポン饅頭!!
最後の曲とは思えないパフォーマンスでみんな汗だくになりながら最後の力を振り絞ってフラフラになりながら楽しんでたよ!!これがれいちゃんがいってた勝負なんだな!!演者とファンがガチでやりあう感じ!!
声の張りは最後まで損なわれなかったし、気合も十分!抜いた感じが一瞬でも感じられない圧巻のニッポン饅頭は最近では一番だったかな!
そして、アンコールへ!
アンコールのLADYBABY!コールもしっかり定着してきてて、いっときもだれることなくコールがこんなに続く現場って自分の知る限りなくって、、しかもいつのまにか男性パートと女性パートでコールがしっかり分かれていて、それはそれで最高のハーモニーを醸し出していたのも面白かったwwwww
本当にリズムだれないし、ずれないしこの大阪の一体感まじすごかったww
そして満を辞しての参拝!御朱印girl☆!
みんなのこれを待ってたんだよって気持ちがもうギンギン伝わってきた!!
最後の方に持ってくるのもいいね!
で、、記念撮影なんだけど、下田さんを呼ぶ時に起こるシーモーダー!“はい!”シーモーダー!“はい!”のコールw(ちなみに“はい!”はれいちゃんが言ってるから(笑)そしてこのコールを煽ったのはれいちゃんですからねwwwww)
もうわけわからんw
そしてあの、衝撃の告知が!!!!
れいちゃん「ネオダダイズムパレードの5月の対戦相手があああああ!!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」(盛り上げようとするおたくの声)
「大森靖子さんです!!!」
「ぎゃーーーーーーーー(悲鳴!!)」
泣くところだった、、、
大森靖子さんとの対バンするなんて本当に立派にだよ!!
もう発狂なんてレベルじゃない!
ホラー映画でよくある絶叫のシーンみたいなくらい強烈な女性の悲鳴だな、あれ!
阿鼻叫喚という感じ最高w
れいちゃん「会場は渋谷WWW Xだから、靖子ちゃんはすごい人気だから即完売するから買ってね!!」
もうこの発表をする時のれいちゃんの嬉しそうな表情、仕草といったらもう最高!!
れいちゃんが感情を爆発させて本当に喜んでるのが伝わってきて、それがもう嬉しすぎたw
その場で太陽くんとハグしちゃったし、手組んでぐるぐる回っちゃったもんw
あの歓喜の瞬間を共有できたのはもう最高の思い出だった!これもう絶対に行くしかない対バンです!!!!
そして、2ndシングルに収録される3つ目の楽曲提供者もなんと大森靖子さんで!
これを発表する時のりえちゃんの畏敬の念をこめたような雰囲気をみて、本当にすごいことが起こったんだなあって、、
りえちゃん「もう最高の曲になるよね、、」
大森靖子がLADYBABYのツーマン企画に登場、新シングルに楽曲提供も https://t.co/HsaaCywbX1 pic.twitter.com/3qgcqiDE5q
— 音楽ナタリー (@natalie_mu) 2017年3月2日
この発表を聞いた瞬間ファンが「きゃーーーーーっ」ていった時に
れいちゃん「二回目だからそういうきゃーーーっていうのやめて!言うならデスボで言って!!(無茶振りw)」
オタク「ぐぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ(低音」(全身全霊でれいちゃんの無茶振りに応えようとするおたく最高かw)
その後なんだかちょっとMCがぐだって?(内容忘れた)そしてフロアの反応が燻ってしまったんだけどすぐに「あの時の一矢乱れぬコールを聞かせてよ!!」っていってリカバーw
そして最後はアゲアゲマネーで
みなさんご存知のお札が撒かれるこの曲が今回最後になったのはもちろん盛り上がる曲だからってのもあると思うんだけど、ReNYの時にライブ中盤でこの曲をやった時のように、曲がおわったあとに落ちたお札が回収されずに床に落ちたままだと滑って危ないから、もしかしてらその辺りのことを運営さんが安全を配慮してのセトリだったのかな?って気がしてる、
でも最後のアゲアゲは本当に盛り上がってて、自分は見れてなくってあとから聞いたんだけどれいちゃんがステダイをかましたみたいで!!!なんかヴォーカルが途切れたなってリフトを支えながら思った時があって、おそらくその時だったんだろうなって、、
うーーーーん、、本当に熱い!!!!熱すぎ!!!
最後れいりえもフロアのみんなも力を使い果たしたって感じだったし、まじ命を賭けたかのような戦友感出てたw
ライブ終わって特典会で東京で渡せなかったお手紙を渡せたしオタクとの感想戦もそこそこに半ば放心状態でテクテク新世界まで歩いて帰って来たんだけど、寒空の下半袖で歩いててたぶんやばい人に見られただろうな(笑)
で
その日泊まるドミトリーに帰って来たら、フリースペースのカフェでスタッフのお姉さんと海外の旅行者の方々が談笑してて、お姉さんに「今日のライブどうでした?」って聞かれて
「いや〜、これこれこうで最高でしたよ!」
って言ったら「やっぱり!、帰って来た時もう最高に満ち足りてるっていう表情だったし、すごいしあわせそうでしたもんw」って言われてしまってw
普段そういうことってなかなか言われないからびっくりしたし、本当にそれくらい楽しかったから表にでちゃったみたいwww
今日は大森靖子さんとの対バンするっていう情報の解禁日だったというのもあったかもしれないけど、本当に最初かられいりえの気合いとコンディションがよかったな〜っていうのと、MC含めてのノリがとても明るい感じとリズムが良かったなって思って、、
そんなれいりえに引っ張られてファンのテンションは一歩間違えれば暴動寸前といった張り詰めた空気の時もあったし、それぐらいみんな真剣にライブに対して、れいりえに対して向き合うことができてたライブだったな〜って、でもそんなキリキリするようなテンションだったのにめっちゃしあわせで楽しいって感じられるライブって本当に異常事態なわけでwでもこんな異常事態ならこれからもどんどんやってほしい!!そしてこういうライブが異常事態とかじゃなくって普通のLADYBABY基準になる日が来て欲しい!!
あとは、りえちゃんがめっちゃいいこと言った後に言うやつ
「アイドルらしいこと言っちゃった、 ˉ̞̭ ( ›◡ु‹ ) ˄̻ ̊」
っていうのも久しぶりに聞けたしw
しかも今日の名古屋でも新しい発表があるよ!って言ってくれてるし、どんだけ隠し球持ってるのって感じ!!
つまり、そんな感じでまだまだ楽しませてくれますよ、 TheIdolFormerlyKnownAsLADYBABYは!!!!!!!!
今日の名古屋は昨日の大阪を超えるつもりでやるはずだから超期待!!!!!
喜びは次なる地 名古屋へ!
セトリ
1.オニギリック・リヴァイヴァー
2.ULTRA☆LUCKY
3.蓮華チャンス!
4.セシボン・キブン
5.耳をすませば(二丁ハロカバー)
6.EasterBunny
7.SCHOOL OF HARD KNOCKS
8.上々上湯
9.ニッポン饅頭
EN
10.参拝!御朱印girl☆
11.アゲアゲマネー